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さよなら、ピアノへの恋よ。 俺は一度幕を閉じた あんな思いはもうしたくないと決意したから 嗚呼、因縁のラ・カンパネッラ じゃあな、もう弾くことは二度と無いだろう ガタン ガタッ それから逃げるようにサッカーを始めた 仲間と助け、笑い合った日々はとてもいいものだった けど、家に帰れば俺を待つグランドピアノ やっぱり好きだ・・・このメロディが 誰にも聴かれないように毎日弾いた 嗚呼、これが恋なのか黒鍵のエチュード どうしてこうも胸に響くのだろう 目の前に現れたヴァイオリンの少女 なぜかほっとけなくて ただ一人普通科のお前がひょんと音楽科の奴らの中に飛び込んで コンクールに参加するのが危なっかしくて見てられなくて 結局、俺までコンクールに参加するはめになったけれど 嫌じゃなかった、お前がいるから 改めてもう一度この世界に戻ってみると不思議なカンジがする あの時強く決意したのに ガタン ガタッ 白と黒が並ぶ 手を伸ばす 俺はピアノが好きだ だからこそ さようならだ 嗚呼、悲しみの無い別れの曲 お前はまた始まる曲だと言ったから そしてこの新たな恋へ紡ぐ音 嗚呼、優しい色彩の愛の夢 夢なんかじゃない想いは五線譜に乗せて (ただひとつの愛に向けて、さよなら。) |