灼熱ソーダ










ミーンミンミンミーン



「あっちーな…」



8月上旬。
ジリジリと刺すような日差しが痛い。気温も平気で30度越え。
こんな日に外で練習してたら、そのうち干乾びて死ぬな。
拭っても拭っても額から流れ落ちる汗にイライラする。…休憩にするか。


喉が渇いたな。コンビニにでも行って飲み物買うか。



そう思い海沿いを歩いていると、向こうのベンチにかなでが座ってる。
かなでも休憩か?




「よっ!」
「響也!」
「お前も休憩か?」
「うん。」
「まあ…こんだけ暑いとやってらんねーよな。」
「たしかに…今日は特に暑いね。」



汗を拭いながら話すかなでを見ると、隣りには一本の飲料水。



「お前、それ…」
「これ?暑いから買ってきたの。新発売のソーダなんだって。」
「ふーん、うまそうだな。」
「飲む?おいしいよ。」
「ああ、サンキュ………って、は!?」




コイツ、今なんて言った?



「どうしたの?」
「おまっ…それって…」




(関節キスじゃねーか!!)




「響也ソーダ嫌いだっけ?」
「いや、嫌いじゃないが…」



もしかして気付いてない?
前々から鈍感だとは思ってたが、ここまでとは…。





なんだよ。意識してんのはオレだけかよ。恥ずかしい。
かなでは幼なじみだけど、それ以上ってか…。
幼なじみだけど、好きなヤツなんだ。



だから意識するだろう…普通。



「飲まないの?」
「いやっ…飲む!飲ませていただきます!」




喉を通る炭酸がシュワシュワやけにうるさい。
その割りに味は全然わかんねぇし。




「どう?」
「ああ・・うまいな。」
「ホント?よかった!」



ったく、飲んだばかりなのに。


「あっちーな…」





まったく、誰のせいだか。