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ハピネス 森の広場でふたりっきりのランチタイム。 恋人同士になって初めてのランチだったから、今日は張り切って響也の好物ばかりにしてみた。 響也はそれに気づいてるかな? 「おっ、うまそうだな。」 「ほんと?」 見た目の評価はいいみたい。問題は味だ。 どうかな?口に合うといいけど。 「いただきます。」 「どうぞ。」 ぱくっ もぐもぐ 「うん、うまい!」 「よかったあ。」 笑顔で箸をすすめてくれてる。頑張ってよかったかも。 やっぱり好きな人に美味しいって言ってもらえるのが、1番嬉しいな。 「お前も食えよ。」 「うんっ」 響也にすすめられて一口。手前味噌じゃないけど、おいしい。 きっと響也と一緒に食べてるからだ。 「何ニコニコしてんだよ。ほっぺたにご飯粒付いてるぞ。」 「えっ!嘘っ!」 恥ずかしくなって頬をぱちぱち触ってみるけど、 ご飯粒の感触にたどり着けない。 「バーカ、ここだよ。」 くしゃりと笑った響也の指先が頬に触れた瞬間、一気に熱が身体中に走った。 触れられた場所が熱くてドキドキする。伝染したのか、どことなく響也の顔も赤いのは気のせい? 「かなで…」 「響也?」 「触れてもいいか?」 「うん…」 そう答えると、やさしくやさしく抱きしめられた。 響也の心臓の音がトクントクンって聞こえてくる。どうしてだろう。顔がにやけてしまいそう。 「かなで、目閉じろ。」 「うん。」 そっと目を閉じると、それよりもそっと静かに響也のくちびるが降りてくる。 重なりあった瞬間、ふいに目頭が熱くなった。きっと私がしあわせな証明だ。 |